http://www.huffingtonpost.jp/2014/02/24/ukraine_n_4844970.html
EUにとって、ウクライナの政変はかなりのビックニュースになります。というのも、地図で見れば一目瞭然ですがウクライナはロシアの隣国という事で、経済的にも軍事的にもロシアの影響を非常に強く受けています。また、ウクライナは鉱物資源が豊富ということもありEUもロシアも是が非でもこの国に影響力を行使したいと思ってるでしょう。(万が一ウクライナがNATOにまで加盟したら、モスクワの喉元にNATO軍の基地が作られることになります。)
ここ最近はウクライナ経済が停滞していることもあり、ロシアがウクライナの債務を肩代わりすることで、ロシアの従属国みたいになっていました。23日に解任された前大統領のヤヌコヴィチ氏は親ロシア派でしたが、今回の親EU派が政権を抑えたとの事で、一気にウクライナが親EU派へ舵を切るのか、あるいは国を二分させて内戦状態になるのか注目です。当然、EUはウクライナを自陣に引き入れようと財政援助の方向で動いていますが、ロシア側はどうするつもりなんでしょうか?(ロシアもウクライナに延々と援助する余力も以前ほど無いかと思いますが、みすみす親EU国家にさせるとも思えませんし。)
しかしもう少し先を読むと、注目はむしろウクライナの行方ではなく、ウクライナの隣国であるベラルーシではないかと僕は睨んでます。というのも、ベラルーシも同様に財政基盤が豊かでなく以前から破綻懸念のある国ですが、この国は以前からロシアとEUを天秤にかけて援助を引き出そうとする外交で食いつないでいる国だったりします。最近はロシアからの金銭援助が期待できなくなったと見るや、中国との関係強化に乗り出し、↓記事のように今や中国がベラルーシを支えるトップランナーになってしまいました。
【中国に急接近の独裁国家ベラルーシ 「スラブの兄弟」露はいらだち】
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/europe/673387/
元々、ベラルーシはロシアに取り込まれることへの恐怖があるようなので、財政破綻か何かをきっかけに1994年より独裁しているルカシェンコ大統領に代わる親EU勢力が政権を握りさえすれば、結構簡単にコロっと変わるような気がします。そうなれば、日本にとっても中国を間接的に牽制できるんですけどね。
ただ、ベラルーシは日常言語がすでにロシア語になっちゃっているみたいなので、なかなかロシアの呪縛から離れるのは困難なのかもしれません。
個人的には今回のこのクーデターのニュース、アフリカ諸国や中国とかで報道されているかどうかが非常に気になります。ソチで開催されているパラリンピックが終わるまではロシアも静観するかと思いますが、その後ロシアがどう出るのか多少不安でもあります。(まさかウクライナへの軍事介入は無いと思うけど。)
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